2017/08/24

そんな祖母も死んでしまって、もう、草や花の名前も忘れてしまった。


ここ四ツ谷にも、虫の音は響いている。

日中はまだまだ暑いけれど、夕方にもなると、もうすぐ夏が終わるんだなと感じる。

僕は徳島県の物凄い田舎で育った。
僕自身が特殊なことは知っているけれど、高校生にもなっても、帰り道に山の中へ行って、枝を拾ったり、赤い実を摘んだり、そしてそれを持ち帰って、何か作ることがとても好きだった。

上京して14年になる。
東京では、枝も実も、そんなに落ちてない。
僕の根底には、やはり田舎の山というものがあって、川や森というものがある。

小さい頃から山の畑へ祖母と一緒に行って、この草の名前はこうじゃ、あの花の名前はこうじゃ、
と教えてもらった。僕は小さい頃の方がずっと物知りだったと思う。
そんな祖母も死んでしまって、もう、草や花の名前も忘れてしまった。
季節の山菜採りや、畑仕事はよくやったなとたまに思い出す。

東京に住んで、いいこともあったし、忘れてしまったこともあった。
どちらがいいとは、分からない。

僕の家には、たくさんの物がある。
昔も書いたことがあるが、蟻のように集めてきた何かが、所狭しと置いてある。
友人たちがうちに来ると、よくかまむーっぽい家だねと言われる。
そりゃ確かに、そうかもしれない。

最近は陶芸教室にも通って、陶器の置物や壁掛けがたくさん増えた。
土に触るのは、やはり僕にとっていいらしい。

よく思うのだ。
せめて、文字や陶器の何かは、自分らしくありたい。自分の手で作って、形は変でも温かい物が作りたい。
会社では一日中パソコンを見つめている。

僕は最近、また様子がおかしい。
自分でも感じている。
今日も全く眠れていない。
睡眠はとても大事なのに。

近くに山や森や川が無くなって、僕は途端にすることが無くなった。
休みでも仕事のことを考えているし、なんなら仕事しているし、今年の年末の個展の制作のことばかり考えている。と、言われる。

最近、仕事の幅が増えて、楽しくなってきてもいる。5年目のことだ。
だけど、僕の体や頭は、たまに言うことを聞いてくれず、何もできなくなることがある。
もう随分と上司や職場の人たちに迷惑をかけた。最近もまた。

あ、この文章に終わりがないと今気づいた。
そして暗くなってきていることも。

僕は有難いことに、周りの人たちの力をたくさん借りて、生きている。
どうにか、生きている。
長生きをしたいとは全く思わないけど、個展を何回かしてから、いなくなってもいいなと思う。

その一回目が今年の12月ですよ〜
みなさん、よろしくどうぞ。

そりゃもうめちゃくちゃ大売り出しです。
文字も陶器も。
大切にずっと置いていた物たちも、もう旅立ちの時です。
僕の側に、よく居てくれました。

とかね、そんな話です。

ごめんなさいね。

それでは。






2017/08/10

僕がスイッチを入れたから。


扇風機が回り続けている。
僕がオンのボタンを押してからずっと。

クーラーが動き続けている。
僕がスイッチを入れたから。

この部屋の中には、二つ風のような音がしている。

でも風ではない。

ゆるやかに、体調が落ちてきている。
僕の中では、余計な風が吹いている。
スイッチがどこにあるのか、分からない。

個展をひらく。
12月のこと。

タイトルはまだ未定。

一つか二つ、気に入ってもらえたらうれしい。

2017/08/08

無題


背中が重い。

僕は二人いる。

どこで分かれて、どこで一緒になるのかは分からない。

空を見上げるのはどちらの自分なのだろう。

カーテンからそっと外を見つめるのは、どちらの自分なのだろう。

逃げ出したくなるのは、一体どちらの。


  どちらだっていいのだ 本当は
  もうすぐ谷が来る
  それだけは分かる

こわい。とてつもなくこわい。

あした

あさって

百年先も

うそ

せめて今だけでも。

あれ、おかしいな、詩とかかくつもりだったのに。

こんな文章、誰が読むんだろう。
誰の特になるのやら。

終わりにします。


2017/08/07

二千十七年八月七日 雨


湿った空気

夕立の前

蝉のなき声

そっと覗く 外

パラ パラ

降り始めた雨

濡れる屋根

少しだけ窓を開けて

机に戻る

蝉の鳴き声

強くなる雨


2017/08/01

質素な暮らしを  (無理かもしれない)


今日は何を感じただろうか。
何をしただろうか。
僕は僕でいられただろうか。

最近、気づかぬうちに一日が終わっている。
僕は毎日夜の9時半に薬を飲む。
たくさんの薬。4年経ったけど減らない。
薬を飲むと僕の今日の制限時間はごく少なくなる。

酷いころは、朝起きたら大量のお菓子やコンビニのおにぎり、冷凍食品がダイニングテーブルの上にばらまかれていた。薬を飲んで、記憶がなくなるギリギリで、外出した痕跡だ。
夜中にお菓子を大量に食べていた。これもまた、朝起きるとベッドの側の床に、大量のポテトチップスがばら撒かれていた。
それを見ても記憶がなく、自分の行動ではないように感じる。
でもやったのは自分なのだけど。
よく、不思議な気持ちになった。

最近はそのようなことはなくなったけれど、果たしていつ完治するのか分からない。

今はそう状態らしく、僕は全く疲れない。
早朝に会社に行って、終電で帰っても、何も思わない。
山があれば谷が来る。
それは分かっている。
僕はそれがこわい。

最近はまた文字をたくさん書くようになった。
個展をひらくからだ。
調子がいいので、文字の調子もいい。

僕はもっと文字で自由になりたい。
自由って、平たい言葉だけど、そう思う。
当たり前と思っていることの隙間をできれば見つけたい。
僕は根が真面目なので、真面目に文字の形を書こうとする癖がある。
邪魔な癖。
文字は単純で、線や点で構成されている。
だから、文字は無限の可能性がある。
しかもとてもシンプルで、だいたいが白と黒で構成される。
書家にはなりたいとは思わない。
文字を書く人として、ささやかな暮らしができればいい。
たまに個展を開き、たまに作品が売れて、たまにデザインとかもしたりして、
質素な暮らしをすればいい。(無理かもしれない)

僕は、文字で生きていきたい。
そう思っている。