2012/03/24

フルーチェは明後日くらいに


フルーチェを買った。
仕事の帰りにスーパーへ寄った。
歩いているときに、
あ フルーチェ
と思いついた。
僕はフルーチェに全く思い出がない。
あれ懐かしいよねーと焚き火のような煙くて少し熱い気持ちになれない。
小さい頃を思い返しても、我が家はフルーチェを食べなかった。
ただ、西田ひかるさんがコマーシャルに出ていたと思うんだけど、
あれを見て、あのフルーチェというゼリーではないものに少し憧れていた。
ついでに書けば、バーモンドカレーにもとても好感をもっていた。
僕は幸せだけど、他の人の幸せって、たぶんこういうものなんだろうと、
西田ひかるさんやバーモンドカレーを見て思っていた。
バーモンドカレーはりんごを入れたのが幼心にとても良かったと思う。
夕方が好きだったのかもしれないな、と今は思う。
そういうコマーシャルはよく夕方に流れていた。

スーパーでフルーチェを前にして、
どの味にするか迷った。
なぜか分からないけど、フルーチェはたくさん新しい味を出したらしく、
Newと書かれたものが数種類あった。
ご多分に漏れず僕はNewと、誰かが買って少なくなった商品に弱い。
冷静になろうと思い、いちごにした。
いちごはずっと昔からあるように思う。
ということは、ロングセラーなわけで、間違いはないだろうと思った。
買って帰った。

まだ食べていない。
今日は落とし穴のようにあっけなく終わることにする。

2012/03/21

顔を洗うことは気を変えることだなあと思った。


顔を洗うこと。

ぼんやりしていたら夜の深いところへきていた。
冷めた珈琲を飲み、弱い風船の糸をただ握っているような気持ち。
気持ちの定位置が分からない。

部屋は少しきれいになった。
ごそごそ掃除しては辞めることを三回くらい繰り返していたら、
少しきれいになっていた。
何事も続けていけば、何事かになるとわかった。
今のは文章用の文章だ。そんなこと本当は思っていない。
ただいつもと文体を変えてみようと思っただけだ。
どうでもいいことを書いている。
今のところ、この文の約9割以上が不必要なのだ。
大切なのは、一行目のことばだけ。

立ち上がり、洗面所へ行った。
ぬるま湯になるまで少し待ち、顔を洗った。
洗顔料をつけて洗った。
水と石鹸と言った方が格好はつくが、
うそうそになる。
小説に出てくるような自分になれないことをもう三つ足せば、
ちゃんとヘアーバンドもつけたし、
化粧水とクリームまでつけた。

ふーと顔をあげると、
少し気がましになっていた。
肌が濡れていることも少し心地良かった。

鏡を見ながら、濡れた眉毛はもっと太いなあと思い、
次に、顔を洗うことは気を変えることだなあと思った。

喧騒あふれる街中に、洗顔料とぬるま湯とタオルを置いた店があったら、
買い物に出かけることも、少し楽になるかもしれない、100円だったら利用したいと今思った。

やっぱり9割以上はどうでもいい内容になった。
大切なのは、
顔をあらうこと。と
顔を洗うことは気を変えることだなあと思った。
の部分だけ。
もっと言えば、
顔を洗うことは気を変えることだなあと思った。
だけでいい。
なのでこれを題名にして、この文章を終わりにする。
大事なことは、一番前にあることが多い。

2012/03/19

この部屋は何も


この部屋は、大切なものを何も生み出していないのでは、と問う。
ぐるりと見渡す。
仰向けに転がる。
掃除を始める。
途方に暮れる。
やめる。
ぐるりと見渡す。
途方に暮れる。
窓を開ける。
何も解決しない。

いつも、何も解決しないままに、
部屋のどこかへ追いやっている。
この部屋の中で、蟻のように集めてきたたくさんの何かを前にして、
自分ではないような、どうにも居心地の悪さを感じる。

2012/03/16

見たもの描いたもの。


奈良京都へ行った。
着いてすぐカメラが死んだので、
メモ帳一冊分の絵を描いた。
目で見たものとメモ帳に残ったものは少し違うけど、
どちらも大切なものだと思った。

2012/03/13

まだ


まだつくっています。
さっさとやれよ と言ってます。
枠の中に自分がいるようで、なんだか気持ち悪いです。
たぶん元に戻します。

手を振る




2012/03/05

120305

なかなか決まらない。
決まらないということは、まだ良くないのだろうと思う。

明日から京都と奈良に行く。
しばらく雨が降るようだ。

2012/03/04

きっとこの桜は押し花になるんだと思った


黄色や白い日だったと思う。
僕はベンチで弁当とパンを持っていた。
透明なプラスチックのパックに入っていて、
御祝いだとか、そういう言葉を書いていた。
二種類か三種類か、
小さいパンが入っていた。
入学式で貰ったお祝いのパン。なんでパンだろうと思いながら、
ベンチに座って、黄色や白の日差しのなかで、
少し暖まり始めた僕は半透明になりつつあった。

これから大丈夫かなあとそんなことを思った。
勢いで来てしまったことを少し後悔もして、
どんな気持ちか忘れたけど、
分からない気持を強く奥歯で噛んでいた。

入学式で貰ったよく分からない冊子を開いたと思う。
授業の名前が載っていて、それがまたよく分からなくて、
遠いところへ来てしまったなあとぼんやり思った。

そこは公園で、
親子が遊んでいてキャッキャと聞こえた。

パンは少しかじって、またパックに戻した。
少し疲れていた。
前の学校のことを思って、さっきの入学式のことを思った。
レモンティーを飲んだ。リプトンだ。
少し足を伸ばして、ベンチに浅く座り、身を大きく傾けた。

桜が満開だった。
風が吹くと雪のように散った。
膝の上にひらきっぱなしの冊子にも落ちてきた。
そのまま冊子を閉じて、きっとこの桜は押し花になるんだと思った。

大きな地震が起きたすぐ後の、小さな入学式だった。
社会がぐらぐら揺れていた。
きっと何もかも受け止め切れなかったからだ。

さて、と立ち上がり、
近くのゴミ箱にごめんと言ってパンを捨てた。
祝の字が見えた。

黄色や白い一日だった。
始まりの一日だった。
桜が満開だった。


2012/03/03

120302


近頃、透明度が減ってきたと思う。
それはいいことか悪いことか分からないけど。

前は小手先でちょちょちょと作るのが嫌だった。
真ん中をずどんと射抜くようなものがいいと思った。
今はそのどちらも分からない。

少し他のものを入れすぎた。
気にしすぎた。
色々なものを見なくちゃと焦りすぎた。

やめにしたい。
そうしないと爆発するのは自分の方になる。