2010/08/29

風の音がしていた


前に森がなくなったとここに書いたら、
森の写真をティックくんが送ってくれた。
まだここに森がある頃、
ティックくんのカメラで好きな空を撮ってみて、と言われたんだと思う。
それで撮った。

その写真。
あの日はとても風が強かった。
森が揺れていたから、風の音がしていた。
揺れる木を見て、風を見たような気になった。


片手にはメジャーと、



今日はいくつか写真を撮った。
家のトイレに貼るために作ったカレンダー。
5月と11月はなぜだか作っていない。
特に理由もない。
それと大切にしている食器。

載せようと思ったんだけど、
でもまたにしよう。
明日か、明後日かもう少し後か。

家の前の森はすっかりただの土になった。
木の根もきちんと抜いてある。
森があったのに、少し時間が経つだけで、まるで森はなかったような感じがする。

木は根を張っていた。
その根も今は土の上に山積みになっている。
土の中にあるものが、そして大きな木を支えていた根が山積みになっているのを見て、
あーと思った。
こんもりと高く、混ざった枝が空にのびていた。
誰が悪いとか言いたい訳ではない。
この炎天下、作業をしている人たちは毎日ここで働いている。
ただ、変わったんだなーと感じた。
この小さな山も、明日か明後日、少し後には全部なくなっているだろう。

土の上を歩いた。
さらさらしていて、靴の中によく入った。
雨降って地固まる。
そうか、雨がふらないと掘り起こされた土ってこんなにもろいのか、と思った。
うまくできてんなーと関心した。

枝というか、木を持って帰ろうと思った。
そのためにうろうろ物色をした。
片手にはメジャーと、ポケットには枝切り用のハサミを入れて。
不審者だと思われていただろうけど、
でもまあ日曜日だし、
シャワーでも浴びればそんなことも忘れるだろうから、まあいい。

ここには大きな建物が経つのだろうか。
それとも大きな駐車場だろうか。


今日は歩いていて、どうしようもなく泣きたいような叫びたいような気持ちになった。
きっと手帳を開いたからだろう。
そこにはたくさんの反省と、次に向けての意気込みが書いてあったから。
緊張と、勇気が書いてあったから。




と思うK


知れば知る程厄介になる。
KK

だから、どうせなら知らない方がいいことだってある。
でも、知らないわけにもいかない。
時間が経てば、雷は大きくなる。

とてもせまいケイケイ。

そんなのいらないなーと思うケイケイ。

だけどケイケイ。

昼間に見た空はまだ夏だった。

2010/08/26

風景


夜の1時過ぎ、
家族が寝静まった頃ようやく一息をつく。

今日も大変だったと沸き上がるように思い、
明日に向けてどうか平穏でありますようにと願ったりする。

明日は東京へ帰る。
すっかり夜は涼しくなっていて、きちんと真っ暗な田舎の夜を見上げてみた。

こうしてゆっくりすることは実家では無くなり、
景色を意識することも減った。
だけど、満点の星空があって、周りを見渡せば僕が生まれ育った景色が広がっている。

ここを明日発つんだなと思った。

終わりの気配がする夏の夜はいつも美しい。
立ち上がると流れ星が一つ見えた。

また、帰ってこよう。
最後に一度夜空を見上げて、弱く小さくそう思った。

終わりはいつかやってくるのだ。


もう一週間以上経つけれど、このために書いていたから、ここに残しておく。


2010/08/06

あの森は記憶になって



藤の花が咲いたんです。
そこの窓から見える、すぐそこの木は。

それは小さな森でした。
でも、木も大きくて、確かに手入れはされてなかったけど、
でもなんとなくいいなと思っていました。

藤の花は、なんだかモクモクと咲いて、
モヤのようだなあと思いながら見上げていました。

毎年きちんと咲いて、
その時期はなんだかいい匂いがするし、とても好きだった。

大きな台風が来た時でした。
その夜は物凄い風で、この家は薄っぺらいからどこかへ飛ばされるんじゃないかと心配したものです。
朝起きてカーテンを開けると、木が何本も折れていました。
その森のすぐ手前に駐車場があるもんだから、
折れた木で車はぺしゃんこになっていたりして。
大変なことが起こったなーとなんとなく思っていました。

その日から、
少しずつ木は切られて、
入り口にあった大きな藤の木も切られてしまいました。
とても大きかったのに。
たぶん、とても大きかったから。

それでも、窓から見えるその藤の木は無事でした。
柿の木も無事でした。

今朝はなんだか工事の音がうるさいなと思いました。
遅く起きたもんだから、カーテンを開けた時には、
目の前にあったたくさんの木は既に無くなっていたんです。
でも、その藤の木は無事でした。

今日はバイトだったから出掛けました。
帰ってくると、その藤の木も無くなっていました。
あーもうあの朝もやのような花は見れないんだなーと思いました。

窓を開けても、見えるのは駐車場をはさんだ向こうの民家。
あー森がなくなったんだ。
あの森は記憶になって、
あの藤の木は僕の伝説になった。

そうか、もう見れないんだ。
そう思った一日でした。


2010/08/03


もしもし

うん
うん

いつ?
12日?
うん。
空港?
あ、それからバスね。
あー美馬まで出てるっていうアレね。


元気?
毎日暑いなあ
今日詩吟歌ってきたんよ。
カラオケな、カラオケしないって言うけん、
詩吟をな、歌ったんよ。
もう、えいって思ってな。
毎週月曜と木曜は朝の9時に迎えに来てくれてな。
シルバーな。うん、そうそう。
暑いなあ。
水分ちゃんととんりょんえ?
水分は摂らないかんのよ。

お盆な、え?14日?
あ、12日な。
うん、楽しみに待っちょるけん。
体には気をつけて。
水分は摂るんでよ。
うん、待っちょるわな。
はよ帰ってきないよ。

じゃあ代わるわな。