2010/01/08

少し甘く 少し枯れて





遠くを見る度に、
心の奥がぎゅっとなる時がある。
少し甘く、少し枯れて、少しくもりかかったガラスのような。
でも温かいのだ。


もう6年前。
この場所でこの仲間と過ごした。
徳島という日々。
早く抜け出したいと願っていたけれど、
この仲間がいなかったら
僕はもっと早く遠く消えていたかもしれない。


卒業後、
皆、それぞれ違う場所へと進んだ。
一人は高知へ、一人は島根へ
一人はアメリカへ、そして僕は東京へ。
連絡はほとんど取らない。
ただ、こうして、誰かが地元へ戻ったときは
誰ともなく必ず連絡してきて、集まる。


あいつら、元気かな
ふとそう思う。
たぶん、元気だろう
そして納得する。


この冬、
久々にここへ来た。
僕の地元の、山の上にある公園。
おやすパーク というなんともな場所だ。


鬼ごっこをした。
それはそれは走った。
吐くかもしれない、と思うくらい。
足は、もう十分に上がらなかった。
だけど、大きな声をあげて、
24になったぼくらは、それはもう真剣に鬼ごっこをした。


一人はもう子供がいる。
時間め一杯一緒に居られなくなりつつあるけど、
そうか、こうやってこれからも進んでゆくんだな、
と思う。
あの頃も楽しかったけれど、
今は今でとても楽しい。


一人が おい、叫ぶぞ
と言い出した。
前にも聞いたことのあるフレーズだ。


えーとか言いながら、
少しドキドキした。


本気で照れた。
6年経って、叫ぶということをどこかに置いてきていた。


山の上から皆いろいろと叫び、
少しの気恥ずかしさを心に残して
僕らは帰った。


一人帰り、じゃあな。
また一人帰り、またな。
なんて言って。


また会えることを知っている。
どこかで元気にやっていることを知っている。


また 会おう。




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