コーヒーを淹れた。
本当はこんな時間から飲みに行きたい気分でもある。
でも、そんな友達は近くにいないし、コーヒーを淹れ始めた。
諦める、ということに達する前段階の、つぼみのような話。
ここ一ヶ月ほど、思い悩んでいることがある。
バタバタしながら、枕を抱えるような毎日なのだ。
いつか、笑い飛ばせるようなことだとは思いながら、
それでも今の自分はどうしようもない六月の男なのだ。
つくりたいと思わなくなってしまった。
デザイン漬けの日々に追われて、考えなくちゃ、やらなくちゃ、
デザインて何か知らなきゃ、本質を探さなきゃ、
そんなことばかり考えているうちに、
つくりたいという気持ちが見つからなくなってしまった。
未だに研究テーマとか何かよく分からないし、
それを見つけられるような気もしていない。
でもその一方で、それを自分で見つけて、形にしていくことが
デザイナーというものだとも思っている。
問題意識を持って、それに向かって進んでいくこと。
きっとこれからはそういうことが大切だと思うのに、
頭では分かっているのに、
出来ないのだ。
そうしたら、自分はデザイナーに向いていないんじゃないかとか、
何言ってんだクソ男、誰に学校行かしてもらってんだとか、
地元の友達はみんな途方もなく応援してくれてんだぞアホナスが、とか。
一年前のこととか、デザインて何て楽しいんだろうと思っていたこととか、
こんな自分を拾い上げてくれている会社の人とか、
もうごちゃごちゃになる。
変な汗もかいて、いてもたってもいられないような。
何がきれいだったっけ。
どんな空気を目指していたっけ。
着地点をどこで見つけていたっけ。
喜ぶ顔ってどんなだったっけ。
喜ぶ声はどんな弾み方だったっけ。
自分がうれしいのはもちろんいいけど、
できれば、自分の周りのお世話になった人たちに両手を挙げて喜んでもらえるような、
そんなものを、やっぱり、つくりたいんだと思う。
そんな、尻つぼみの話。