2011/06/21

六月つぼみ


コーヒーを淹れた。
本当はこんな時間から飲みに行きたい気分でもある。
でも、そんな友達は近くにいないし、コーヒーを淹れ始めた。
諦める、ということに達する前段階の、つぼみのような話。

ここ一ヶ月ほど、思い悩んでいることがある。
バタバタしながら、枕を抱えるような毎日なのだ。
いつか、笑い飛ばせるようなことだとは思いながら、
それでも今の自分はどうしようもない六月の男なのだ。

つくりたいと思わなくなってしまった。
デザイン漬けの日々に追われて、考えなくちゃ、やらなくちゃ、
デザインて何か知らなきゃ、本質を探さなきゃ、
そんなことばかり考えているうちに、
つくりたいという気持ちが見つからなくなってしまった。

未だに研究テーマとか何かよく分からないし、
それを見つけられるような気もしていない。

でもその一方で、それを自分で見つけて、形にしていくことが
デザイナーというものだとも思っている。
問題意識を持って、それに向かって進んでいくこと。
きっとこれからはそういうことが大切だと思うのに、
頭では分かっているのに、
出来ないのだ。
そうしたら、自分はデザイナーに向いていないんじゃないかとか、
何言ってんだクソ男、誰に学校行かしてもらってんだとか、
地元の友達はみんな途方もなく応援してくれてんだぞアホナスが、とか。
一年前のこととか、デザインて何て楽しいんだろうと思っていたこととか、
こんな自分を拾い上げてくれている会社の人とか、
もうごちゃごちゃになる。
変な汗もかいて、いてもたってもいられないような。

何がきれいだったっけ。
どんな空気を目指していたっけ。
着地点をどこで見つけていたっけ。
喜ぶ顔ってどんなだったっけ。
喜ぶ声はどんな弾み方だったっけ。

自分がうれしいのはもちろんいいけど、
できれば、自分の周りのお世話になった人たちに両手を挙げて喜んでもらえるような、
そんなものを、やっぱり、つくりたいんだと思う。

そんな、尻つぼみの話。


2011/06/07

延びるような


穏やかな空だった。
分からない英単語とカタカナ言葉が、
右から左へ、なんのつっかえもなく通り過ぎる中、
僕は遠くの空をぼんやり見ていた。

延びるような青をしていた。
六月になった。
水に溶かしたような月だと思う。

自分の置かれた立ち位置のようなものを、見失いそうになる。
たまに、デザインが嫌で叫びたくもなる。
もうデザインって言わないでほしい、
カレーとか、アスパラとか、まくらカバーとか六甲の天然水とか、
ビールのみに行こうとか、そんな言葉が聞きたいのオレは!という衝動にかられる。
劇的に環境が変化し、その環境にも少しずつ慣れ始めたからだと思う。
疲れていた。
頭も、デザインも、作りたいという気持ちも。

そんなことを思いながら、遠くの空をぼんやりと見たり、
二日間だけアメリカの大学からやってきている日本人教授の顔を見ながら、
なんかアメリカ顔してるなーやっぱり向こうに行くと顔も変わるのかなーとか、
そんなどうでもいい戯言を繰り返し考えていた。

水に浮いたような時間だった。

最近、デザインセンター検索で辿りついているのだろう訪問が多い。
もうすぐ三次面接なんだと思う。
去年自分も一生懸命検索したり、やめたり、検索したりした。
不安なのだと想像する。
実際、自分は夢にまで出るくらい物凄く不安だった。

あと少しですね。
あと少しなのです。
道のりも、その作品にかけれる時間も。

去年、面接の控え室で言われたことがある。
差はもうない、後は自分が跳べるかどうかだよ。

そんなことを書いて、今日を終わりにする。


2011/06/01

もう、行くよ。


随分と間が空いてしまいました。
新しい大学にも、職場にも慣れました。
たくさんのことがあったけれど、どうにかやっています。
終わったこと、まだ終わっていない幾つかのこと。

デザインに関しては、僕はとても幸せな環境にいます。
去年の今頃は全く想像もできない今。
憧れてやまなかった人の元で働き、
できないことはまだ山のようにあるけれど、暖かく見守ってくれている。
横で仕事が見れることはこんなにも幸せなことかと思う。

元々、作品が凄く好きで憧れていたけれど、
接してみて、人間性そのものが物凄く素敵で、
だからこそ作品もこんなに魅力的なのかと納得した。

今日はJAGDA新人賞のオープニングパーティーに行った。
こういう場所は初めてだけど、
もうそれはそれはのメンバーで。
今日思った幾つかのことは、
やっぱりみんな人間だったということと、
そしてとても素敵な人達だったということ。

同年代のデザイナーも何人もいて、
みんなとても楽しそうだった。
今とっても幸せだと言える、それってすごいことだと思う。
なんかうれしくなった。

やらなきゃ、とかってもう遅いような気がする。
もうそういう時じゃない。

もう、行くよ。