一日、家の鍵をなくした。
そして思った。
家は素晴らしい。
帰る場所があることは素敵だ。
そんなことを思いながら、
入ることの出来ない僕の家を、
ただただ呆然と下から眺めていた。
健全な男の子が、
片思いの女の子の太ももを見て、
これは生殺しだ、と思うと聞いた。
思わぬところで、
僕はその気持ちを体験した。
これは間違いなく、生殺しだ。
それと同時に、
へー俺の部屋って外から見るとああやってカーテンが見えるんだ
とか、
最近の家はよくできているなあ、
きちんとよじ登れなくなっている、
あ、星だ。
など、
なんだか的外れなことを思いながら、
しばらく我が家の下、にいた。
そして アバヨ なんて思いながら、
寝床を探すために自分の家を去った。
まあ寝る場所なんてなんとかなるのだ。
カラオケでもいいし、マン喫でもいい。
夏なら外でも。
朝を迎え、
大学に行き、ロッカーに差しっぱなしの鍵を見つけた。
近づくにつれて、あるかどうか少しドキドキしたが、
見つけてみると、案外何も思わなかった。
そこにあったのは、
ただの朝。
少し曇りがちな、
ただの朝。
家に帰った。
今日の僕はここにいて、
昨日の自分はそこのすぐ下、
この部屋を眺めながら、変なことを思っている。
カーテンの隙間から、少し覗いてみようか。
なんて。
じゃ
アバヨ

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