巻き戻す トーイ
どこかの秋の終わりに
たくさんの落ち葉の中でトーイはネジをまわす。
少しだけ赤が戻った。きいろがひかった。
ほんの少しだけ。
たくさんネジをまわしてはいけない。
たくさん戻してはいけない。
生活の中の少しの出来事を、ほんのちょっとだけ巻き戻す。
トーイはそうして生活をしている。
今日もどこかで、なにかが枯れる
そしてトーイは少しだけネジをまわすのだ。
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枯れることにはたくさんの意味があると思うけど、
それはどれもすてきなことだと思ってる。
自分の思う枯れる と、誰かの思うそれは違っているかもしれない。
でもそんなことどっちだっていい。
自分は枯れることはとてもいいことだと思う。
月日をかけて枯れたひとはとても深い人になると思うし、
枯れた文字はそれだけで物語がある。
落ち葉もだから好きなのかもしれない。
かすれた赤に一筋縄ではいかない黄色、茶だってイかしている。
小さいころからそういうものを愛でるクセみたいのがあり、
秋の中をあるけば、下を向いて歩く。
秋の地面にはそういうすてきなものがたくさん落ちている。
最近すこーんと涼しくなり、
空も穏やかになった。
それがきっかけでもなんでもないのだけど、こうしてここを始めてみた。
枯れるどこか 巻き戻すトーイ
トーイが決して自分なわけどはないけど、
そういう人が、トーイのようなひとがどこかにいればいいなと思い、題名にした。
少しだけ時間を巻き戻すネジを持っているひと。
大切にしたいものを大切にすることって、思いの外難しい。
大切にし続けることってすごく難しいのだ。
今日は寂しく穏やかな一日だった。
明日は友達がベルリンへ発つ。
最後の握手はあたたかくて、それでいてさみしかった。
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